レクシプローラの英語放浪ブログ

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【英文法導入講座②-1】SVOCとかの前にまず品詞を理解しろ! 

品詞とは

品詞とは、文法的な性質や機能をもとにした、語の分類のことです。基本的には、言語における「語」というのは、名詞・形容詞・動詞・副詞に分類されます。まずはこの、いわゆる「基本四品詞」から理解しましょう。

 

 

名詞

大体生徒に「名詞って何?」と聞くと、口をそろえて「人や物の名前」と言います。もちろんこれは全く間違いではありませんが、たまにこの説明が通じない名詞が出てきます。以下の日本語の例文を見てみましょう。 


サッカーをすることは楽しい。 


分解すると、「サッカーをすること」「は」「楽しい」となっていますね。さて、この文の主語は何でしょうか。例えば、「彼は幸せだ」という文を見たら、主語は間違いなく「彼」ですね。だとすれば、同じ理屈でこの文の主語は「サッカーをすること」です。では、「サッカーをすること」の品詞は何でしょうか。「サッカーをする」ではなくて、「サッカーをすること」の品詞ですよ。答えを先に言うと、「サッカーをすること」は名詞のカタマリです。
なぜなら、主語になれるのは名詞だけだからです。先ほど例示した、「彼は幸せだ」という文の主語「彼」も、当然名詞ですね。ただ、「サッカーをすること」は人や物の名前ではありませんから、名詞だと見分けるにはやや難しそうです。そこで、名詞を一瞬で見分ける覚え方を伝授します。

 

Point4 

「~は」「~が」「~を」の「~」に当てはまれば、この世の単語はすべて名詞

 

まずはPoint4 の原則に、皆さんが知っているような名詞を当てはめてみましょう。「犬は」「犬が」「犬を」、「ペンが」「ペンは」「ペンを」、などのようにうまく入ってくれていますね。よって、「犬」「ペン」は名詞と判断できます。「むずかしい」ならどうでしょうか。「むずかしいは」「むずかしいが」「むずかしいを」、となりますが、全く意味が分からない気持ちわるい感じがしますね。「むずかしい」は名詞ではなかったようです。それでは、「サッカーをすること」はどうなりますか。「サッカーをすることは」「サッカーをすることが」「サッカーをすることを」と、うまく入ってくれましたね。やはり「サッカーをすること」は名詞だったのです。

 

形容詞

「かわいい」「むずかしい」「青い」のように、名詞を詳しくする語のことを指します。よく学校の国語の授業で「~いで終わる言葉は形容詞」と習いますが、これは単語の機能がどうかという観点を無視した、最低最悪のゴミカスみたいな覚え方です。そういう馬鹿みたいな覚え方は一度忘れて、以下の文で、何が何を詳しくしているのか考えてみましょう。 


The cute girl is my sisiter. その可愛い少女は私の妹です。


この文では、「女の子(girl)」という名詞を、「美しい(cute)」という言葉が詳しくしていますね。ただの女性ではなくて、「美しい」という情報を追加しています。ということは、名詞を詳しくしたのですから、「cute」は形容詞です。

 

Point5

形容詞は名詞を詳しくする。

 

動詞

主語の状態や動きを表す言葉のことです。 


I ate an apple yesterday. 私は昨日リンゴを食べた。 


私(I)が主語(S)で、「食べた」という動きをあらわした「ate」が動詞ですね。 

 

I am a student. 私は学生だ。 


私(I)が主語(S)で、「am」が動詞です。「is,am,are」は be動詞と呼ばれるものですから、当然動詞です。 


なお、動詞は次のような分類がされています。

 

Point6

自動詞…後ろに目的語が来ない/他動詞…後ろに目的語が来る

 

ちょっとよくわかりませんね。それでは、次の発言を友達や家族からされたとして、ツッコミを入れてみてください。 


「俺昨日たべたんだよね」「私思い出したわ」「ほしいなあ」「あげたいなあ」 


全てに、「何を?」と言いたくなったはずです。「あげたいなあ」については「誰に?」もありえますね。文の骨組みの内容(※英文法導入講座①参照)でも扱いましたが、目的語とは「誰に」や「何を」の部分の語です。「誰に?」「何を?」と聞いたのであれば、その動詞は、本当は後ろに目的語を置かなければならなかったということです。つまり他動詞とは、「誰に?」「何を?」と聞けてしまう動詞のことなのです。 
一方で自動詞とは、目的語の助けを借りなくても、その動詞単体で意味が完結してしまうもののことを指します。つまり、「誰に?」「何を?」を聞かなくて済む語のことです。例えば「arrive(到着する)」「laugh(笑う)」などが例です。他動詞ではない動詞は全て自動詞ですから、他動詞の考え方さえわかれば、動詞の理解はOKです。 

 

 

副詞

先ほど、形容詞は名詞を詳しくすると説明しましたね。副詞は、「名詞以外なら何でも詳しくできる」という非常に便利なことばです。副詞はかざりつけ、つまり修飾だけが役割なので、文の骨組み(S、V、O、C)になることは絶対にありません。そのため、副詞が無くても文は成立します。 


He appeared suddenly. 彼は突然現れた。 
➡(suddenly(突然)が副詞で、appeared(現れた)を詳しくしている。) 
(仮にsuddenly を隠しても、「彼は現れた」と文は成り立つ。)

 

Point7

副詞は名詞以外を詳しくし、文の骨組みにはならない

 

おわりに

以上、今回は基本四品詞について学びました!次は接続詞や前置詞など、他に「~詞」とつくものについて解説します!英文法導入講座②-2へGO!