英単語はだらだら覚えよう
英単語が覚えられなくて困っているあなたに、英単語の覚え方についてお話しします。結論、「英単語はだらだら覚える」こと。これが超重要です。
だらだらってどういうこと？
最近は様々な教育系メディアが増えてきて、「1か月で単語帳を一冊完璧に！」とか、「1週間で1000語暗記！」みたいなものをよく見かけます。私はこれが大嫌いです。何が嫌かというと、勉強が苦手な子は、覚えなきゃという焦燥感に弱いからです。覚えようとすればするほど、精神的負荷がかかってつらいし、ますます覚えられないし。いやまあ覚えられれば本当はなんでもいいと思いますよ。結果は同じですから。ただ個人的には、単語学習なんてのは英語の勉強をしているときに、どこかのタイミングで終わるものではなくて、常に起きているものなんですよ。だから、1か月とか1週間とか言わず、だらだらやってください。ゆっくりやりましょう。3カ月くらいかけてもいいじゃないですか。
前置きはこれくらいにして、やり方を以下で伝授します。
英単語の学習方法
心構え
まず、単語帳を2～3周した程度で、英単語が覚えられるとか、そういう思考は捨ててください。単語帳は何周も、何十週もして身につけていくものです。覚えられなくても、「まあ次覚えればいいか」の精神で進めてください。
大まかな流れ
〇1周目
わかる単語とわからない単語の仕分け作業をしていきます。英単語帳には、見出し語の隣に▢のような四角形のチェックボックスがあるので、分かった単語には、☑のようにチェックをしましょう。何度も言いますが、覚えようと思わないことが肝です。
〇2週目以降
まだチェックがついていない単語だけをみて、1周目と同じことをします。わかったらチェックをつけて、そうでなければ意味を確認してスルーです。すべての単語にチェックが付けば、それで終わりです。
これだけです。結構簡単じゃないですか？私は普段自分の生徒に、特に4月から担当した受験生には、6月終わるまでこのやり方続けて、8割くらい覚えるのを目標にするように伝えるのですが、面白いくらいに覚えてくれます。
1単語にかける時間は多くても10秒以内にしてください。数秒考えてもわからない単語は、すぐに意味を確認して、次に進んでください。覚えてなくてもいいんですよ。次見たときに覚えれば。
何周もしていくうちに、見なきゃいけない単語はどんどん減っていきます。最後の方なんて1周するのに30分くらいしかかからないこともあります。
暗記を助けてくれる工夫
英単語を覚えるときに、ちょっと楽になるやり方を紹介します。すべての単語でやるのは大変なので、何周かしてみて、全然覚えられそうにない単語にやってみて下さい。
絵を描いてみる
私は大学生の頃に、英検準1級の勉強をしていたのですが、なぜかどうしてもnestという単語が覚えられませんでした。「鳥の巣」という意味です。何周してもチェックが付かないので、単語の隣に絵を描いてみたんですよ。すると、これ結構すぐ覚えられちゃうんですよ。絵のいいところは、単語を見たときに「日本語」ではなく、「イメージ」が浮かぶようになることです。今の私は、nestという単語を見ると、「鳥の巣」という日本語の前に、「卵が3つある鳥の巣の絵」が浮かびます。
日本語を話すときに、例えば「リンゴ」を頭に浮かべようとすると、「リンゴ」という文字ではなくて、「🍎」のような、果物が画像や絵で浮かびますよね。絵というのは、本来の単語習得のありかたに限りなく近い方法なんです。
絵を描くのが苦手な人は「〇〇 イラスト」のように検索してみると良いでしょう。
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語源を調べてみる
語源を書き込むことも、おすすめの手段です。例えばexportとimportという単語がありますね。portは「港」という意味で、そこにex「外に」という意味の接頭辞が付くと、「輸出する」という意味に、im(in)「中に」が付くと、「輸入する」という意味になります。この方がイメージをもって、単語を覚えられたりします。
上述したような工夫というのは、冒頭で述べた「1単語当たり10秒」の原則に反するものです。絵を描いたり、語源を調べたりするのは、それなりに時間がかかります。なにもすべての単語でやれというものではありません。
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英単語が覚えられないという悩みほどくだらないものはない
英単語が覚えられないという悩み、私も生徒からよく言われます。私も暗記は大の苦手です。それでも単語帳を覚えるのは苦ではありません。なぜなら「覚えようと思って覚えていない」からです。そして「覚えるまでやる」からです。
英単語が覚えられないという悩みを抱えている人の99％は、ただ単に周回数が不足しています。10周しても覚えられないなら20周してください。それでもだめなら30周です。とにかく何度も同じ単語に出会うことが大切なんです。
youという単語の意味は分かりますね。「あなた」です。なぜわかるんですか？youを覚えようとしたことが今までありましたか？覚えようとしたことがないのに、なぜか「あなた」とすぐに出てくるのは、小学生の頃からyouを見ているからです。何百回も何千回も。同じ単語に何回も出会えば、人間は嫌でも覚えてしまうのです。
英単語暗記が苦手な人なんていません。得意な人もいません。何度も、何周もしたか。その違いしかないのです。
